甲府の山のほうは
山歩きの日記。
3/3に甲府市北部の山を散策しました。
この日は山もあたたかい一日。戻ってからのニュースでは甲府は18℃だったと言っていました。
冬季の林道規制がまだまだ続きますので、地図とにらみ合い。
いける範囲で川に降りられそうな場所に目星をつけます。
車を停めてからしばらく歩き、川の音が近くに聞こえてきたところで林の中に降りていきました。
前日は雨だったこともあってか林内は潤いのある印象。
この時期はカラカラになりがちな苔も緑濃くキラキラしていました。
野鳥たちも活動的。よく見たのはシジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラたち。
別種ながら一緒に群れる、混群に何度も出会いました。
キジに似ているヤマドリも久しぶりに出会えました。あの大きさが急に飛ぶもんだから毎度びっくりさせられます。
川に出合ったところで川辺の石の上に腰を下ろして川の音に聞き入ります。
水は少し硬さをもって、夏に比べると静けさを伴っています。
目を向ければ気が付きますが、ほとんどは離れたところの大岩の間を流れる音のように感じます。
なんだか少し遠い、です。
川を少し下るとそこは堰堤の上。そして支流の合流点。
渓流というよりかはおおきなプールとなっていました。
風もなく穏やかな水面を見渡すと、イワナを見つけることができました。
2,3尾がほとんど動きなく漂っています。
ときおりエサを見つけては食べているようでしたが目線は下。底に張り付いて泳いでいます。
彼らのやる気スイッチが入るのはもう少し後のようです。
堰堤の上、広くなった河原を歩いていると不思議な音に囲まれていることに気が付きました。
まだ音が小さく、何事かわからず怖いくらい。遠くからサルの群れが笑っているのかとも思いました。
いつまでも聞こえるので音の方向を確かめると、小さな水たまりから聞こえてきています。
安易にずんずん近づいてしまったのが失敗でした。ポチャンポチャンと逃げ込む姿。
覗き込むと底の泥に隠しきれていないお尻が見えました。
なるほどなるほどと見渡すと1つだけ。
ヤマアカガエルの卵塊です。
さかんに鳴いていたのでまだまだこれからだと思いますが、あたりには無数の足跡。
命をつなぐにはなかなか厳しそうな場所です。
また行くことができれば写真と音声付きで動画にしてみたい光景でした。
ぜひヤマアカガエルの鳴き声を調べてみてください。
何かが分かれば癒しの声です。知らずに森の中で聞こえるとちょっと怖いデス。