かげろう日記

甲府のホタル

 

先日、閉店後にちょっと足を延ばして川(水路?)に行ってきました。

お目当てはゲンジボタル。

中・高校生ぐらいのときに、この時期よく足を運んでいた場所です。

先週も一度見に行っていたのですが、その時は見つけられず。

いなくなってしまったかと不安でしたが、発見することができました!

本当に狭い範囲で発生しているので、よく残っていてくれたと嬉しくなります。あー、、ほっとしたな

 

環境さえ残っていれば意外と街中でも見ることもできるホタルですが、遺伝的にダメージを強く受けている生きものでもあります。

シンボルになりやすい生きものですので、「ホタルがいればよし」みたいな取組みも多くて、移植・放流が結構やられています。

他地域のホタルの放流は、もとからいる在来ホタルを追いやっていきます。当然数が減ったところに、それ以上のホタルを入れるわけですので。何年も取り組みが続けば、いずれは地域在来ホタルはいなくなっちゃいます。今流行りの国内”外来生物”となってしまいます。

あ、一番ひどいのはもとある自然を壊してホタルの水路をつくったりしてしまうことでしょうか。。もといる生きものの棲みかを奪って、もともといないホタルを放すことになりますので。家畜化だ!なんていう方もおられます。

なにより取り組みが無くなってしまえば、ホタルも結局いなくなってしまいます。

そうそう、遺伝的かく乱という意味では、エサとして放流されるカワニナも相当のようです。ホタルよりよほど動きませんしね。

ホタルの生息には、水と土と緑が不可欠です。環境が整えばホタルのえさとなるカワニナをはじめとする様々な生きものが増えて、しだいにホタルも数が戻るものと思います。簡単ではありませんが。ホタルも自然の一部にすぎません。

ちょっとゴミがたまったり、隠れ場所や棲みかが足りないなぁとか、そんなときにちょこっとお手伝いするぐらいの関わり方が理想かなぁと思います。

 

甲府のホタルに話を戻します。。

ホタルに限りませんが、多くの方にとっては、知らないうちに知らない自然が無くなった、というのが実情かなと思います。

私としては、それでは寂しいので、特に甲府の自然環境について発信できて、その先に環境の保護・保全があるといいなぁと思っています。

ただホタルはピンポイントなのでちょっと公表するのにちょっと気が引けるところです。。地元迷惑とかもありますし。ネットで調べたら情報がないわけでもなかったので、ここではすみません、、

ホタル、見てみたい!という方は検索!またはお店でお声がけください。観察するのにいい時間帯などについてもお伝え出来ます。たぶん。

成虫の寿命は1週間ほど。県内の標高の低いところでは既に見ごろかもしれません!

もちっといい写真が取れたらまたお知らせします。